【銘柄分析】「ワッツ?なにそれ?」なのに「あれ、見たことある?いや行ったことあるかも」な100円ショップのワッツ(2735)【065】

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【銘柄分析】ワッツ(2735)

 

営業利益の改善、フリーキャッシュフローの急増、そして円高シナリオの影響を構造的に分析 する

100円ショップ大手のワッツ(2735)は、ここ数年の決算で興味深い動きを見せている

特に、営業利益の大幅な改善は注目に値する

くわえて、2024年以降にはフリーキャッシュフロー(FCF)も急上昇しているが、ここには特殊要因による説明が必要

以下に、まとめてみる

※本記事は個別銘柄への投資推奨を目的としたものではありません

あくまでも分析を目的とする記事です

1.ワッツの過去5年間の営業利益トレンド

まず、ワッツの過去5年間の営業利益を整理する

・2021年:16.7億円
・2022年:9.9億円
・2023年:6.2億円
・2024年:12.4億円
・2025年:14.2億円

2023年に底を打ち、2024〜2025年にかけて営業利益は回復傾向

低迷期から一転して改善したことが分かる

2.営業利益が改善してきた理由

営業利益の改善には、とくに以下の2点が効いた

(1)不採算店舗の閉鎖

2022〜2024年で赤字店舗を積極的に整理し、月次赤字店が大幅に減少
店舗の質が改善し、収益性が底上げされた

(2)セルフレジの全店導入

2024〜2025にかけてセルフレジ導入が急速に進行
レジ要員の削減や店舗オペレーション改善で、人件費が抑制された

 

3.フリーキャッシュフロー(FCF)急増の背景

2024年以降、ワッツのFCFは40億円規模まで急増したが、これは“実力”と“一時要因”が混在している

● 実力要因

・セルフレジ導入による人件費削減
・店舗整理による固定費削減
・減価償却費の増加(非キャッシュ)

● 一時要因

・期末の銀行休業日による買掛金支払のズレ
・在庫削減によるキャッシュ増加
・のれん償却による営業CF押し上げ

特に支払日のズレは大きな一時効果であり、2024・2025年の営業CFを押し上げている

4.実力ベースのFCFはどれくらいか?

特殊要因を除外すると、実力ベースのFCFは

年間10〜20億円程度

と推定される

FCF40億円は見かけの増加が含まれているため、長期的な持続性を期待するのは慎重であるべき

 

5.営業利益の上昇余地はどれくらい残っているか?

構造改善効果はかなり出ているが、まだ一定の余地はある

● 上昇余地が残る領域

・セルフレジ最適化(+2〜3億円)
・不採算店の最終調整(+1〜2億円)

合計3〜5億円の上乗せ余地があると見られる

ただし以下のように限界もちかい

● 限界が近い領域

・大規模な不採算店舗閉鎖効果はほぼ出尽くし
・初期のセルフレジ導入効果も鈍化

● 営業利益レンジ(本業ベース)

・下限:12〜14億円
・通常:14〜17億円
・上限:18〜22億円(構造改善の最終形)

6.今後3年の営業利益予測(為替シナリオ別)

ワッツは輸入比率が高いため、円高の恩恵を大きく受ける
一般的な感応度として、1円の円高で営業利益が約0.5億円改善すると仮定する

● 営業利益(億円)

| 年度 | 150円台 | 140円台 | 130円台 | 120円台 |
| —- | —– | —– | —– | —– |
| 2026 | 14〜16 | 19〜21 | 24〜26 | 29〜31 |
| 2027 | 15〜17 | 20〜22 | 25〜27 | 30〜32 |
| 2028 | 15〜18 | 20〜23 | 25〜28 | 30〜33 |

円高が進むほど利益が大きく増加する構造が明確

7.為替シナリオ別の純利益推定

営業利益に税率(約30%)を適用し、純利益を算出する

● 純利益(億円)

・150円台:10〜12億円
・140円台:13〜16億円
・130円台:17〜20億円
・120円台:21〜23億円

円高120円台のシナリオでは、純利益が20億円超えとなり、企業規模に対しては非常に高い収益水準となる

8.まとめ:ワッツは“円高メリット企業”の典型である

ワッツは派手な成長株ではないものの、
構造改⾰によって利益体質が改善した「地味に強いバリュー企業」

特に輸入依存度が高いことから、円高局⾯で利益が大きく跳ねやすい特徴がある

・本業ベースでは安定した14〜17億円前後の利益水準
・円高が進めば純利益20億円超も現実的
・FCFは10〜20億円が実力値
・構造改革はほぼ完了しており、成長速度はやや鈍化

このように、ワッツは「構造改善の恩恵+為替感応度の高さ」が特徴的な企業

もし今後の為替水準が円高に進むことがあるならば、円高メリット銘柄のうち、収益へのインパクトが明確に出やすい銘柄のひとつとしておさえておきたい

財務優良

最後に大きな懸念がひとつ

だれにも知られていないこと

ここが課題だ

水準訂正のために今後の好決算を期待する

市場が再評価してくれることを祈るのみと思い、この分析記事を投稿する

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