この問いに対する2024年1月現時点での自分なりの回答をまとめました
◆結論
自分は米国S&P500への投資を行う
理由は以下
◆どこが今後100年の覇権を握るのか?
わからない
今後の世界経済において、米国以上に成長する「新しい勢力」が現れる可能性はもちろんある
それは中国を中心とする勢力だと今は想像するけど、将来そうなるかどうかは誰にもわからない
現時点での自分の考えは、自分が生きているであろう間(あと長く見積もって40~50年)に、米国がその新しい勢力と完全な同調をして軍門に下るような衰退の可能性は、限りなく低いと思う
そうであれば、仮に新しい勢力が伸びる状況になったとしても、世界経済全体の成長を受けるかたちで、少なくとも「米国を中心とする勢力も同時に成長をしていく可能性が高いのではないか」というのが自分の考え
米国or新勢力の「どちらかだけ」が成長して、どちらかは見るも無惨な衰退を遂げるということは今は考えにくいのではないか
◆テクノロジーの進化
これまでの自分の人生でも、テクノロジーの進化に感動した瞬間が何度もある
– インターネットでWEBサイトを世界中に初めて更新したとき
– Google earthにふれたとき
– iPhoneにふれたとき
– 生成AIにふれたとき
「すげえっ!」て叫んだ瞬間
AIが個人で利用できるようになったように、今後もこのような科学技術の進化は続いていくことは間違いない
むしろAIの登場によってより速度が加速していく可能性がある
そうであれば、「どこかだけ」が伸びるのではなく、ひとつの新テクノロジーの恩恵を受けて、超長期的に世界経済全体が今後も成長していく可能性が高いと思う
その際は米国も一緒に伸びる
そしてもちろん米国がその中心で有り続ける可能性も現時点では最も高い
したがって、2024年1月現時点の最適解が米国であると自分は考える
次の勢力がどこかを考えることは大事だが、今現時点でそちらに全ベットするのは無謀な賭けでしかない
少なくとも確信のもてるどこか明確な対象は、今の自分にはない
もし今後、仮に新しい勢力が覇権を握ることで、米国が超長期低迷をむかえる新時代に突入することが明確となるような時代を迎えると確信したならば、そのときは資産を機敏にスイッチすればよい
今後何が起きるかなんて誰にもわからない
決めつけない姿勢を堅持することが何よりも大切
◆自分が実行する長期投資
(1)2024年1月現時点では米国が最適解
あくまでも自分はそう考える
なのでS&Pでも全米でもどちらでもよい
オルカンは世界へ分散する分だけ(1)の結論とやや矛盾するので、多少のパフォーマンス低下をまねくので自分は選択しない
その代わり機敏にスイッチする投資感度と情報収集をこれからも続けていく投資姿勢が必須
自分はそれを今後もやるのでオルカンは選択しない
(2)世界経済は今後も継続的に成長する
テクノロジーの進化は今後も止まらない
世界経済全体が今後も成長すると仮定すれば、米国だけがその恩恵を受けていないという状況は考えにくい
◆結論
(1)と(2)の根拠により、自分は米国S&P500への投資を行う
具体的には、
– 新NISA口座満額1800万円の枠をS&P500インデックスへの投資で5年程度で埋めることを目指す
– iDeCoへのつみたて投資(月額2.3万円)も継続する
→こちらは今は楽天VTへ投資中だが、今後の新規買付分は楽天S&P500へ変更予定(2024年1月26日から変更可能)、楽天VTはスイッチせずそのまま保有する
– 厚生年金は満額これからも支払いを継続
以上によって、ある程度安定した老後資産の確保が期待できるのではないかと現時点では考えている
◆リスクについて
(1)インフレ進行と円の暴落
極めて確率の高いこの2つのリスクを考慮すると、上記の確保が仮にできたとしても十分ではないかもしれない
モノの価値に対するお金(数字)の評価は、今後も大きく上がっていく
したがって、世界全体の株式市場の総時価総額は、時間とともに今後も膨張していくと考える
その対策としては、やはり株式投資による資産形成が有効
インフレとともに株式の評価額上昇が期待できるからだ
または、日本円の下落に対しても、米国株の保有によりヘッジが可能となる
そこで、ドルを配当で継続的に受け取ることも有効なのではないかと考えたが、その有効性について試算した結果、自分は高配当株投資は行わないことにした
新NISA1800万円の枠を米国株インデックスで満額埋められた後の30年間で期待される資産の複利成長によるリターンと、同額を高配当株で保有することから得られるリターンとでは、前者のほうがはるかにリターンが大きかったからだ
(※自分なりの試算についてはまたいずれ記事化する)
ただし、それはもちろん米国株式市場(≠S&P500)が、今後も今と同じ水準(年率7%程度)での成長を継続的に遂げる期待が実現されたときの仮定の話である
そうはならない可能性も十分にある
そのリスクをふまえた上で、現時点では自分にとってはS&P500等への米国インデックスへの投資がもっとも良い判断であると考えている
(2)破滅的な世界的核戦争のような事態の発生
その際は世界経済の長期低迷が避けられない
それでも必ず時間をかけて経済は復活していくことは歴史が証明している
その際は、資産のスイッチを検討する可能性がある
自分に残された時間とを天秤にかけ、冷静かつ機敏な判断が必要となる
揺らがぬ意志のもとの継続投資と、何も決めつけずに柔軟な機敏な判断をしていくという覚悟を、ともにいだいておく
◆自分がいまやるべきこと
いま行っているつみたて投資が今後も継続できるように日々を懸命に生きること
これがすべて
以上
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