【読書】2023年元旦に読んだ「超加速経済アフリカ」まとめ【047】

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2023年元旦に読書。アフリカ経済の今を知れた。おもしろかった。
自分が気になったところだけをまとめました。

概略

実験場としてのアフリカ市場

先進国では既得権益や安全性基準に阻まれることが多い
発展途上のアフリカ市場では新しいサービスが受け入れられやすい
企業は本質的価値という正論を貫ける

2050年アフリカの人口予測

2020年時点では13億人
2050年には25億人となる予測
世界人口のうち25%を占めることになる
株や為替は確実な予想は不可能だが
人口増減は確度の高い予測が可能
長期投資に活かせる視点

アフリカで成功する日本企業

カネカ (4118) 化学

アフリカ市場で成功している日本の上場企業
アフリカは女性は髪にお金をかける
ウィッグ文化
人工毛髪カネカロンが市場でシェア
燃えにくい難燃性の人工毛髪用の原料繊維

BE FORWARD

日本の新興企業
アフリカへのインターネット日本中古車輸出業
売上高500億円

ヤマハ発動機 (7272) 輸送用機器

タコ漁の船外機で75%の圧倒的シェア

アフリカで成功する世界の新興企業など

M-PESA

ケニアの決済系アプリ
ケニア最大手通信キャリアのサファリコムが運営
PESAはスワヒリ語でお金
2018年時点で年間トランザクションは4兆5000億円でケニアのGDPの約半分
全銀行の年間トランザクションの2倍
国民総背番号制にもとづく
アフリカでは国民IDがある
デメリットは国際送金できないこと
またサファリコム以外のキャリアの携帯には送金できない

画像:本書より引用



サファリコム

時価総額1兆5000億円※2021年
ケニア市場上場
株式の3割をイギリスの通信キャリアであるボーダフォンが保有している

babylyon/babel

イギリスの遠隔診療ベンチャーでユニコーン企業
ルワンダで展開

Zipline

ドローンの商用物流サービス
ルワンダとガーナで展開
血液や医薬品を運ぶドローンデリバリー
時価総額15億ドル

Chipper Cash

アフリカクロスボーダーP2P決済ネットワーク
国際個人間無料送金スマホサービス
収益は為替手数料と外部に支払する際の手数料

アフリカの国家

経済的主要国家および都市

ケニア(ナイロビ)
エジプト(カイロ)
ナイジェリア(ラゴス)
南アフリカ(ヨハネスブルグ)

ルワンダ

首都キガリ
カガメ大統領
「アフリカのシンガポール」

ナイジェリア

人口2億人
2050年には人口4億人となる予想
「西アフリカにドバイを造る」というコンセプト
無税無関税
外貨獲得の9割は石油製品
内需は分散
税収はすでに半分以上が石油以外から

エチオピア

首都アディスアベバ
人口1億人
ZARAやH&Mの縫製工場が進出中
トルコや東欧から移している
中国やバングラデシュよりも人件費が安い



各国家の1980年代から90年代の20年間

アフリカの死と呼ばれる時代
経済成長がほとんどできなかった
最大の理由は資源価格と一次産品の価格低迷
1973年と79年に石油ショックで資源価格が上昇した
しかし1980年代以降は資源価格は長期低迷した
理由はコーヒーやカカオや紅茶など一次産品の価格低下が影響したこと
またアフリカ各国で農産品が生産過剰であったことに加えてアジアや南米でもプランテーション開発が進み需給が悪化したこと
さらに政治腐敗や政治不安定化も影響した
内戦や虐殺がおきた苦難の時代だった
その過程でアフリカ在住の日本人は徐々に減っていった
ナイジェリアは外貨の9割を石油で稼ぐ国なので2022年の資源価格上昇の恩恵を受けたはずだが、その反動で23年以降は低下する可能性が高い
今後フロンティアマーケットの上昇が期待される2023年1月現時点であるが、アフリカで人口最大のナイジェリアなどが推奨されにくいのはそれが理由だと考えられる
ケニアやエチオピアは石油を輸入しているので資源価格が低下すれば恩恵を受ける
同じアフリカでも資源国か非資源国かで今後の成長率が大きく変化するということを忘れてはならない
なぐり書きだが以上。
アフリカ経済の今を興味深く学べた。

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